PCR検査でのワクチンと抗体について

ワクチン接種後に陽性が出る可能性

新型コロナウイルスはワクチン接種後でも感染する可能性はあります。
ワクチン2回目を接種してから免疫が獲得されるまで1~2週間程度とされています。
またコロナウイルスのワクチンはウイルス自体を体内に投与していないため、
接種することでPCR検査の結果が陽性と判定されることはないと考えられています。

ワクチンの種類と効果が出る仕組み

新型コロナウイルスのワクチンは複数の種類があり、ファイザー社、モデルナ社はメッセンジャーRNAワクチンと呼ばれる新しい技術により作られたワクチンで、アストラゼネカ社は、ウイルスベクターワクチンです。
どちらのワクチンも、ウイルスの表面に存在し感染の成立に重要な役割を果たすスパイクタンパク質に対する抗体を誘導することで、コロナウイルスの発症予防の効果を発揮します。
ワクチンは病原体の攻撃や侵入に備えるために体の免疫を反応させるための役割を果たしています。

ワクチンはどのくらい効果があるか

ワクチン接種後の発症予防については高い効果が発揮されています。
臨床試験においてワクチンを2回接種した場合の有効率として、
ファイザー社 約95%、モデルナ社 約94%、アストラゼネカ社 約70%等の数値が報告されています。

※感染予防に関してはまだわかっていないため、ワクチン接種後も感染予防対策が必要です。

抗体はいつまであるのか

スパイクタンパク抗体(中和抗体)は時間とともに低下していくと報告されています。
最終的にワクチンの効果がどの程度持続するのかはまだ明確にわかっていませんが、
効果の持続期間については、例えばファイザー社のワクチンの場合、海外で実施された臨床試験後の追跡調査の結果によると、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は91.3%であったという報告もあります。また、武田/モデルナ社のワクチンの場合、同様の調査において、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は90%以上と発表されています。今後も引き続き、集積される様々なデータを見ていく必要があります。

抗体を持っているかどうか検査は出来るのか

弊社では抗体検査を実施しておりません。
抗体検査はウイルスを検出するための検査ではなく、ウイルスに対する抗体の有無を「陽性」、「陰性」で判定します(検査の種類によっては抗体量の定量も含みます)。
抗体検査は過去に感染したことがあるかどうかや、ワクチンによって抗体ができたかなどを調べることができる検査です。

陽性が出てから、検査結果が陰性になるまでの期間

陰性確認完了に要した日数は最大で36日要した感染者も報告されています。
検査結果が陽性であっても必ずしも感染性のあるウイルス粒子が存在しているとは限らず、軽症・中等症に関しては、発症10日目以降の症例からの感染のリスクは低いことが示唆されています。

まとめ

現在国内ではワクチン2回目の接種が全人口の約7割完了したと報道されています。
ワクチン接種効果により感染者が大幅に減少しており、徐々に規制が緩和されてきています。
しかし、ワクチン接種だけでは感染予防は万全ではありませんので、引き続き日々の手洗いや咳エチケット、換気などの感染症対策に努めていただき、お過ごしください。
今後とも、弊社ではコロナウイルスに関する最新の情報を正確に把握できるよう、日々調査して参ります。

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