新型コロナウイルスのオミクロン株の特定検査について
新型コロナウイルスのオミクロン株の特定検査について
当社が実施している新型コロナウイルスPCR検査及び各種変異株の特定検査において、新たな変異株であるオミクロン株の特定検査が可能であることが判明しましたので、お知らせいたします。
オミクロン株は、南アフリカで確認された新たな変異株であり、従来の変異株より感染力が高く、また、ワクチン効果が低減される可能性があることから、世界中で懸念が広がっています。また、世界保健機関(WHO)も、オミクロン株を新たに最も警戒レベルの高い「懸念される変異株(Variants of Concern)」に指定しました。
当社において、オミクロン株の変異を調査したところ、現在使用している試薬及び技術で、特定検査が可能なことがわかりました。
当社では現在、新型コロナウイルスのPCR検査に関して、WHOが「懸念される変異株」に指定しているアルファ株(イギリス由来)、ベータ株(南アフリカ由来)、ガンマ株(ブラジル由来)、デルタ株(インド由来)の4つの変異株、さらに、「注目すべき変異株(Variants of Interest)」に指定しているラムダ株(ペルー由来)とミュー株(コロンビア由来)の2つの変異株の特定検査を実施しております。これらの変異株に加え、今後、日本でオミクロン株の感染が拡大した場合には、オミクロン株の特定検査についても実施可能となります。
変異株の特定検査には、通常、ゲノム解析を用いることが多く、2日間程度の時間を要しますが、当社が採用しているマルチプレックスPCR法は、多くの検体を同時に、かつ、1~2時間程度の短時間で検出できることを特長としています。
新型コロナウイルスには様々な変異株が発生しており、ウイルスの感染力、感染者の重症度、ワクチン効果等に影響を及ぼす可能性があります。当社では、今後とも、様々な変異株を迅速に特定し感染状況を正確に把握できるよう、PCR検査及び変異株の特定検査の実施を通じて貢献してまいります。